友達近居

友達近居

先日、とあるテレビ番組でこんな言葉を聞きました。”友達近居”です。

なんだそれ?って思いながら見ていたのですが、”友達近居”は新しいライフスタイルになるかもしれないなと感じました。

というのも、今問題になっている高齢化社会での問題点の一つ、「孤独死(こどくし)」について備えられる可能性を感じたからです。

そもそも孤独死とは?

孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの人が誰にも看取られること無く、当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡すること

※wikipedia より

 

なぜこの話題が気になったかというと、不用品回収のお仕事をしていると、遺品整理の相談はもちろん、その原因となる背景にご老人の一人暮らしという問題が隠れている場合が少なくないからです。

こういったお話を話題にすると、「なんで一人にしておくの?」や「子供と同居してれば大丈夫な問題なのでは?」という話になります。

しかし、実際に一人暮らしをしている人に話を聞くと、意外と根深い問題を抱えている方がすくなくありませんし、そこには納得の考え方があります。

その一つが、「息子、娘の世話にはなりたくない」というお話です。

同居より気が楽

息子や娘の世話にはなりたくない

 

はたから見ると、せっかくの親子なのにどうして?って思う方もいると思います。でも、価値観は人それぞれ、いろいろ事情があるようです。

その一つに、現代ならではのライフスタイルという意味で考えさせられる理由の一つが「息子、娘の世話にはなりたくない」という声でした。

詳しくテレビを見ていると、息子や娘にも、いまの生活スタイルがあるから邪魔をしたくない、迷惑をかけたくないとのことでした。

ある見方をすれば、親の面倒を見るのに迷惑だなんてって人もいれば、なるほど・・・と感じる方もいると思います。

でも、良いか悪いかではなく、一つのスタイルとしてすでに「友達近居」というライフスタイルがあるようです。

 

現代ならではの生活スタイル「友達近居」

 

そもそも、「友達近居」とはどういったスタイルなんでしょうか?

そのままテレビを見ていると、仲のいい友達と近くに住む、もしくは同居するという考えのようでした。

そのスタイルもいくつも事例があり、すっかりと同居ではなく、同じマンションに同じ境遇や考え方をしている人だけのマンションがあったりと、様々なスタイルがあります。

介護ケア付きのマンション事例はかなり増えてきていますが、ケアする仲間と寄り添い、暮らしを共にするというのはなるほどって思いました。

 

 

互いにあまり依存しない

 

もし、あなたが仲のいい友達と近居で暮らすことを考えたらどうでしょう?

若いうちはきっと楽しいことを想像すると思いますが、実際には「時には一人でゆっくりと過ごしたい」と思いませんか?

そこで、「友達近居」をうまくするためのポイントとして「たがいに依存しない」という話が上がりました。

どんなに親しい友人でも、依存してしまうと、相手に負担をかけてしまうというのです。

友達近居の大事なキーワードは、「いざというときの頼みの綱」や、「毎日お互いに支えあう」というニュアンスとはちょっと違うようです。

気を使ってしまう

同居よりは気が楽

 

また、番組のインタビューでは、「子供と同居よりは気が楽」との話もありました。

家族だからこその気遣いと、その家族が持つ距離感がそうさせるのか、ずっと離れて暮らしている時間が長いと、たとえ家族とはいえ親と子のそれぞれの家族との距離感は複雑な様子です。

たしかに、10年、20年と時が過ぎていると、親には”親の家庭”子供には”子供の家庭”があります。

元の家族だけなら、また一緒に暮らすという選択もあるのかもしれませんが、息子・娘に新たな家庭がある場合は、簡単に「同居するという選択は負担」との見方も納得できるところがあります。

そうなると、子供たちと同居するよりは、昔からの親友や仲のいい知り合いと近居で暮らし、いざというときに頼れる存在というのは大きいかもしれません。

 

兄弟で何とかならないのか?

 

さて、親子で事例で話で進めてきましたが、具体的に兄弟という視点で見るとどうなんでしょうか?

子供が2人・3人といれば、長男、次男、長女、次女といった具合で将来的に両親が万が一の時は誰が介護するのか?

そういう話は、あるところにはあります。

とくに、長男・長女の場合は、いまだに「長男として生まれ育った実家に帰る」という慣習はよく耳にしますし、長男がいない場合は長女や事情が実家の世話をするというのはよく耳にします。

その場合は一般的に長男が土地や家やしきたりを守り、継続継承されるお話を耳にする機会が多いです。

具体的には、東京を中心とした生活をしていても、定年を迎えると生まれ故郷に戻るという事例は複数あり、それまで実家を支えていた親族との話でまたいくつかの問題を克服しながら家督として家を継ぐそうです。

また、定年を迎える前でも、万が一の時には仕事をやめ、東京での暮らしをやめて実家に帰るという事例も少なくありません。

実は、引越しのお手伝いや不用品回収の実例の中にも、実家の問題で東京を離れるという話をよく耳にします。

これらの事例は、実家が地方にある事例になりますが、実家が同じ東京にあり、子供の家族とは別に生活している場合も複数あり、核家族化が進んでいたんだなとあらためて感じます。

そのような場合、子供が同じ都内なら近くに住むという選択もあるかもしれませんが、仕事や土地の問題などでうまくいかない場合が少なくありません。

また、子供が地方に住んでいて、親が東京に住んでいるような例だと同じように大変です。

いずれにせよ、親との別居生活が長いと、お互いの生活感が見えない話なので、やはり「子供と同居よりは気が楽」という話になってしまうようです。

さて、親子でうまくいかない気遣いを親友や友人との関係をどうすれば上手にコントロールできるのか?

番組の後半でこのように紹介されていました。

自立と共生

大事な約束とルール

 

いくつかの事例を紹介されている中、友達近居で暮らしている人へのインタビューがいくつか紹介されました。

そこで共通して話に出る言葉は、友達近況には「大事な約束とルール」を決めることだと皆お話しされていました。

親しい中にも「約束とルール」をしっかり守っていかないと、生活自体がストレスになったり孤独になりふさぎ込んでしまったりとよくないこともあるようです。

約束とルールの中身はどういったものなのか、いくつか紹介されていましたが、とくになるほどと感じた言葉が、「自立と共生」でした。

 

自立と共生

 

友達近居の特徴として、おそらく一番大事なことは自立するということだと感じました。

仲のいい親友と一緒に暮らすことで、万が一に備えたいという思いはないとは言えませんが、それ以上にお互いが自立することで、良い影響を与えて受けることができ、刺激をもらい、自分ももっと元気でしっかりと生きていくという強い気持ちがインタビューの中で感じ取れました。

過度な依存や過度な期待を持つことではなく、少し困ったときに相談出来たり助け合ったりと、ちょうどいい距離感をもって共生しているように感じました。

また、共生という意味では、定期的に顔をみせあう機会を設けていることに納得しました。

その時に、体調面や悩みなど、気が付いたことや思いを話し合うことができる機会を設けていました。

 

まとめ

 

友達近居、その考え方やライフスタイルについて紹介してきましたが、あなたの場合はいかがでしょうか?

親や兄弟と疎遠になっていませんか?

盆・暮れ・正月以外でも、ちゃんと連絡とっていますか?

今は、高齢化社会と呼ばれ、仕事柄、一人暮らしのお引越しや遺品整理に立ち会う機会があり、いつも仕事をしながらも思うところがありました。

あなたを生み育ててくれた大事な両親がもし一人暮らしをしているのならば、親が元気なうちに家財に限らず、大事なものの整理や不用品の整理を元気なうちに相談して片付けをすることをお勧めいたします。

まだまだ元気で大丈夫なら、今だからこそ動かせるものは動かして整理整頓してみてはいかがでしょうか?

その時に一緒になって押し入れや物置の掃除をしてみてください。

その時、懐かしいあなたの思い出とともに、親子で会話がはずむかもしれません。

大事なものだからこそ、しっかりと見極めて整理をする。

その時、大きなものを捨てる時にお困りの場合は是非不用品回収本舗をご検討くださいね。

あなたの思い出を大事にしながらしっかりとお見積もり回収にお伺いいたします。